定数とは?
定数(ていすう)は、変わらない値を保存するものです。変数の中身は何回でも入れたり出したりすることはできますが、定数はいったん保存した値はもう出すことはできません。最初に値をセットしてしまうと、後で書き換えることができないのです。
定数の使い方
定数は以下のように、定数名の後にConstステートメントを使って宣言します。変数とは違って、宣言時に値の代入を行っています。
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Const 規定打席 As Double = 3.1 'Const 定数名 As データ型 = 値 |
実験として、わざと定数の書き換えを行ってみます。以下のSubプロシージャを実行してみましょう。
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Sub 定数書き換えテスト Const 規定打席 As Double = 3.1 規定打席 = 3.0 End Sub |
このSubプロシージャを実行すると、以下のコンパイルエラーが表示されます。
なぜ定数が必要なの?
別に定数なんて必要ないよね?変数があるじゃん!と思われた方もおられるのではないでしょうか。はい、定数を使わなくてもプログラムを書くことは可能です。
定数は必須ではないのですが、プログラムの中で好きに書き換えられてしまうことを避けるための安全装置のようなものです。定数を適切に使うことによって、後々のメンテナンス性の良いプログラムにつながります。
定数の例として、よく出されるのが消費税です。消費税はそんなに頻繁に変わるものではないので、定数として定義されるのが一般的です。
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Const 消費税率 As Double = 8.0 |
消費税率を変数をとして定義してしまったら、ソースコードのどこかで勝手に書き換えられてしまうかもしれません。自分は注意深いからそんなことしないよ、と思われるかもしれません。でも安全策として、消費税率のようなめったに変わらない値は定数として定義しておくのが一般的です。
定数なら値を代入しようとすればエラーになるので、間違いを未然に予防できます。もし消費税率に変更があったら、定数の値を直接書き換えればいいのです。